私は22歳で上京してそれ以来ずーっと同じ美容室に通っている。まあ40歳なので18年間も同じ美容室に通っている。
最初の頃の自分は別にオタクではなく、結構きつめの色に髪を染めた茶髪兄ちゃんだった。
それからしばらくインターネットというかオンラインゲーム(リネージュ2)という闇のゲームに出会ってしまい、
それからオタク道は加速する…。
で、その美容室もやっぱり切る人はどんどん変わっていく。今でも当時からいる人は店長ぐらい。
美容室で髪を切るとき、美容師とお話をする人はいると思う。
基本的に色々美容師が色々話題を振ってくれるから私もそれに合わせて相槌をうったりという付き合いをしてきた。
私もこれだけ長く通っているとこの人とはこういう話をする。この人とはこういう話が盛り上がるなどを意識して接してきた。
・店長とは近くの接骨院でよく合うのでその辺の話や近くの飲み屋の話
・美容師Aさんとはサッカーや自転車の話をするといい
・美容師Bさんはオタク的だからFGOの話
と私も意識をして会話をしていたりする。
今日は、美容師Aさん。
コロナでサッカー中継が見れない話を適当にしていた時にふとふられた話題
「ワイオタさんってFGOやってますよね」
まあそうネタをふられても別に驚きはしない。
だって美容師Bさんとよくその話をして盛り上がっているので聞いていたと思うから。
その話をしたほうが私の受けが良いと思って話題を振ってくれたんだと思う程度にその時は思った。
「そうなんですよ。よく話していましたからね」
「私も美容師Bに勧められて去年の初め頃からやっているんですよ!」
「そうなんですか!」
FGOを2年近くもやってるのか、それは凄い。率直に思った。
FGOってfateを知っている人にとっては入り込みやすいゲームだと思うけれど、
オタクでもない人はこのゲームを勧められたって結構厳しいと思うんです。
オタクってその人に合わないものでも自分が好きだとそういうの考慮しないで勧める人いるから、
色々大変なんだろうな…と思った。
「でもあのゲームfate知らないと厳しいでしょ?」
「ですよね!だからアニメなんかも全部見ちゃいましたよ」
「え?全部?」
「zeroや最近やってたFGOのやつも全部見ましたよ」
この人凄いな。別にオタクじゃないのに、わざわざ同僚に勧められたものを必至に見て…
オタクじゃないのにあのアニメ見てもわからないと思うんだけれど…凄いな…。
「すごいですね!私はゲームから入ったから全然普通に楽しめますけれど、大変だったでしょ?」
「ですね、で、このまえ美容師Bにこの召喚だけは出しておけって言われたやつガチャ頑張ったんですが出なかったんですよ」
ああ、アルトリアキャスターのことだろうな。あれは誰でも出しておけって言いたくなる壊れ性能だし…
「ああ、それは残念でしたね」
「でもその前にあったイベントで私の好きな声優のキャラは出たんでそれは良かったんですけれどね」
え?ちょっと待って!
私の好きな声優ってそういうのってオタクしか言わないセリフでしょ?
どういう事?この人実はオタクだったの?
「え?どの声優ですか?」
「早見沙織なんですよ。☆5でどのキャラか忘れちゃったんですけれど」
早見沙織か~最近だと何だっけ、メルトリリス復刻来てたかな…。
でも早見沙織が好きとか言う人は一般人では決してない。
「早見沙織ですか、どのアニメで好きになったんですか?」
「そうですね、青春ラブコメの雪ノ下雪乃とかですよね。最近だと」
ああ、この人アニオタだったの?
ずーっと意識高い系のスポーツマンだと思ってそういうノリで話を合わせてきたのに!
何なの?
その後ずーっとアニオタトークをしていた。
いつも顔をそってもらう時はたいてい静かにしているのに(顔とか傷つけられても困るし)ずーっと喋ってた。
その中で気になったのはデスマーチからはじまる異世界狂想曲。
あれ確か1話切りしたアニメなんですが、その人曰く、アニメは酷かったけれど実はラノベはかなり良いですよ!
まじか…
私はたいてい異世界ものは1話で、テンプレ的異世界ものとちょっとひと味違う異世界ものを判断するんだけれど、これ小説面白かったんか!
あと本好きの下剋上。
実はアニメは1/8程度しか終わっていない、ここから魔法がバンバン出てくる世界になる?
どういう事?
本好きこの後アニメやらなそうだからな…ラノベ読もうか悩んじゃいますね。
今回わかったことは人は見かけによらないって事ですね。